小野洋蘭果樹園の果物づくりに対する考え方
堅苦しい文章が続きますがご勘弁を
さて、小野洋蘭果樹園の果物は
除草剤を使わない雑草生栽培。
化学合成肥料は原則的に使用しない。
土の微生物の力を生かすため、基本的に耕さない。
という栽培を柱にしています 基本は土づくりです。
土が作物を育て、お日様が養います。
土を育てるのは畑に住む雑多な生き物です。
だから、畑に住む住民の生活の場を作る大切な草を殺してしまう除草剤はまきません
あと餌がいろいろあれば色々な生き物が住めますから、どんな雑草でもかまわず生やします。
耕すと、せっかく生き物が住んでいた住処が丸ごと壊れちゃいますからそれもしません
果樹園では耕さなくとも樹にはそんな影響ないです。
化学肥料は、別に悪者だとは思いません。 非常によく効く栄養剤です。
でも適切に使えばお薬でも、たくさん使えば毒になっちゃいます。
私は化学肥料の処方がうまいドクターではありませんから、使いこなせません
だから使いません。
病気をしなければ、体が弱くなければ、栄養剤を飲まなくても何とか成ると思っています。
みなさんも炭水化物・タンパク・脂肪のバランスを考えて食事してるわけじゃないでしょ
私の畑は無菌状態の病棟ではないので、
バランスを考えた病院食のような肥料は 与えたくないのです。
さて、農薬の使い方については以下の順序で選択していきます
自分自身が死に関わる危険にさらされる農薬は使用しない(みんな可能性は持ってるかもしれない)
化学合成農薬に変わる薬剤が有効ならどんどん使ってみる。
強い農薬を1回かける減農薬よりも、より安全性の高い農薬を選択する
使用数量を減らせるものは減らす(希釈倍率をあげて薄く使う)
使用回数を減らせるものは減らす(防除歴の散布指導でいらないと思うものは散布しない)
口に入る果実には農薬がかからないような防除を選択する。
もし農薬がかかる場合には、安全基準が示されていても、より安全性の高い薬剤を使用する。
代替農薬がある限り、発ガン性のおそれのある農薬・環境ホルモン的な要素を持った農薬は使用しない。(この選択が難しいのね)
農薬のことを突き詰めていくときりがなくなるので、とりあえず、生活クラブ生協と、大地を守る会の希望する、減農薬栽培基準には適合した 散布を行っている(つもり)です。
農薬散布時には 山梨県の敷島町で養鶏を行っている黒富士農場で作っている
活性水を混合していますが、
これはBMW農法という、糞尿の処理システムの中で生成される 放線菌とミネラルの豊富な、クラスターの小さな水です。
堆肥は同じくこの黒富士農場産の堆肥を使用していますから、鶏糞堆肥です。
ぼかしは、八ヶ岳の麓で企業的な有機質のレタス作りを行っているイズミ農園から
購入し、
またそれに堆肥と米糠、畑の土、などを加えて作った自家製ぼかしも併用しています。
ミネラル液も同様にイズミ農園産のミネラル資材を使用しています。
この農園でこのような作り方をするのは、
美味しい果物を、天候にできるだけ左右されずに、毎年作るため。
あと、自分が危ないと感じるものを他の人に食べてもらうわけにはいかない からです。
結構失敗や、ひどい出来のものもできたりしますが、まあしゃあないですね
親父がこんな感じで減農薬の農業を続けてはや30年以上、私も続けにゃしょうがありませんね
そんな思いも一緒にお届けしております。