さくらんぼQ&A

Q:さくらんぼと桜は同じですか?

A:さくらんぼは、実桜類の総称で、日本で普通に栽培されているものは、ヨーロッパ系の、果実を生食するタイプの甘果桜桃、セイヨウミザクラが中心です。ソメイヨシノのような花桜とはちょっと違います。

花の色は白、実は大きく甘いです。

でも、台木には、桜の樹を使いますから、そう遠い親戚でもないですね。

Q:僕が植えたさくらんぼ実がつかないんですが?

A:さくらんぼは自家不結実性と言って、自分の花粉では実がつかない性質を持っています。ですから、必ず別の品種を植えておかないと実がつきません。

農園では、前の年の受粉樹の花粉を冷凍保存して、次の年に交配する人工受粉が花の時期の大切な作業になっています。

もうひとつは、植えた地域の温度にもよります。セイヨウミザクラは、乾燥した冷涼な気候を好みます。特に冬の間の寒さが大切で、冬が暖かい地方では、さくらんぼは成りにくいのです。山梨はさくらんぼの経済的な栽培の南限になっています。

Q:さくらんぼって昔から日本にあったの?

A:さくらんぼが日本に導入されたのは明治5〜6年ごろ、アメリカから導入されました。その後日本中に苗が渡りましたが、雨の多い日本の気候に生き残ったのは東北、北海道と長野、そして山梨だけでした。

Q:さくらんぼの生産量はどのくらい?

A:年間1万5千トンくらいですが、その7割は山形県です。

1位が山形県

2位は青森県

3位は北海道

4位が山梨県なんです。 ほとんど寒いところですね。

近年はビニールハウスによる雨よけ施設の導入で

あちこちでさくらんぼが作られるようになってきました。

Q:山梨のさくらんぼって最近ですか?

A:明治時代に苗が導入されて、日本各地に渡り、山梨でもさくらんぼ栽培が始まりました。

ここ西野は、山梨でも最初にさくらんぼの栽培が始まった場所なんです。

この地は扇状地で水がなく、お米が一粒も獲れない乾燥地、さらに冬には盆地特有の放射冷却で非常に寒くなる上、八ヶ岳からの乾燥した空っ風が吹く寒暖の差が激しい所。また、晴天率は日本屈指で、さくらんぼの成る梅雨の時期に比較的雨が少ない。

ちょうどさくらんぼの栽培に適していたんです。

そしてもう一つ大事なことは、山梨は明治時代後期に中央線が東京まで開通し、東京まで2日でさくらんぼが届いたこと。山形は缶詰工場ができたので、その加工用の品種として、ナポレオンがたくさん栽培され、日本一の産地になりました。でもそれ以外の東北地方では、残念ながら、獲れたさくらんぼを届ける手段がなく、痛みやすいさくらんぼをたくさん栽培することができませんでした。

山梨は、東京に近く、なんとか生のまま消費地にさくらんぼを届けることができました。さらに、雨にあたると割れてしまうさくらんぼも、山梨の暖かい気候なら、山形より10日から2週間早く色づきましたから、梅雨に入る前に収穫することができたのです。ですから、山梨の主力品種は、熟期の遅いナポレオンや佐藤錦よりも、早く熟す高砂が中心なのです。

Q:輸入さくらんぼと日本さくらんぼは違うの?

A:品種が違いますが、日本のさくらんぼももともと外国の品種ですね

ナポレオンは18世紀はじめからヨーロッパで栽培されていた古い品種ですし

高砂も日本名ですが、本名はロックポートビガロウ、アメリカのオハイオ生まれの品種です。

佐藤錦は大正元年に、山形県東根市の佐藤栄助さんが育成した品種で、命名はさくらんぼの苗木屋さんとして有名な天香園さんの岡田東作さんが登録しています。ですから日本生まれのさくらんぼですね。

海外の品種は、たくさん栽培して、加工や輸送に耐える品種が好まれますので、多少の雨では実が割れない皮の硬い品種が作られます。それで、日本のさくらんぼとは味も感触も違う感じがしますよね

色が赤黒いのがアメリカンチェリーというイメージがありますが

日本の品種でも赤黒い品種は栽培されています。当園にもありますからぜひお試しください。

Q:さくらんぼってどうやって実になるの

A:栽培の様子を紹介しています

  これを参考にしてください

 

さくらんぼ狩りQ&A

Q:どんな風にさくらんぼ狩りってするの?

A:受付していただいて、園にご案内します。園にはカメラや貴重品以外には持ち込まないようにお願いしています。人の心は弱いもの、手提げを持ち込むとついさくらんぼを忍ばせたくなってしまう。そんな姿を周りのお子さんに見せたくはないですよね。あと、お手洗いは受付の小屋の隣にありますから、先に済ませておきましょう。

青空園や第2観光園にご案内する場合には、こちらの用意した車か、駐車スペースに余裕のある場合は自家用車で移動していただいています。

園に入ったら、採りかたの説明を受けて、あとは心行くまでお楽しみ下さい。お土産は、直売所に用意してあります。

基本的にお土産のもぎ取りは行っていません。ただし時期によってはもぎ取りもOKの時もあります。係りの者にお尋ね下さい。青空園ではもぎ取りも実施できると思います。

Q:どうやって食べるの?

A:さくらんぼには長く伸びた軸と、まあるい実がついています。軸をそのまま引っ張ると葉っぱも取れてしまい次の年に実がつかなくなってしまいます。

食べるときは軸を、生えている向きと反対側にひねるようにすると簡単に取れます。

もちろん実だけを引っ張って食べても構いません。

でも収穫のときは、実だけにするとそこから水分が抜けて早く傷んでしまいますので、丁寧に軸から収穫しています。

Q:種は捨てていいんですか?

A:今まで当園ではさくらんぼはそのまま地面に捨ててもらっていました。でも、食べ残しの甘い部分をねらって、そこから病気や虫が寄ってきますから、今年から紙コップの中に捨ててもらって出口で回収しようと思います。

ご協力よろしくお願いします。

 

食べた種から生えてきませんか?って

ううん、あんまり生えてきません。

Q:おみやげは?

A:直売所で、用意しています。おみやげさくらんぼは

250gパック 1050円
500g化粧箱 2100円
800g化粧箱 3150円

の3種類です、あらかじめご予約いただければきれいに並べた

1k詰も用意いたします。価格はさくらんぼ電直のページをご覧下さい

なお、当日は大変込み合う日もございます。売り切れてしまったり間に合わず、収穫してすぐに販売する場合不良品も混ざりやすくなります。あらかじめおみやげの予約をしておくことをお勧めします。

当日の宅配も受け付けますが、数に限りがございます。後半にはお断りすることもありますのでご了承ください。

Q:時間制限はありますか?

A:協会の規定で40分食べ放題となっております。

が、いちいちそれぞれに時間を知らせるのはたいへんですので、当園ではあくまで目安とさせていただいております。このページを見ているあなたはインターネット予約できるわけですから、基本的に当園はネット予約の方は

時間制限してないということですね

もちろん、朝から夕方まで入園されていたり、悪質な場合には注意させていただきますよ。

Q:時間どおりにこないと入れない?

A:そんなことはありません。道路の都合で早く着いたり遅くなったり、どうぞ安心して安全運転でお越しください。

もちろんマナーとして、夕方遅くなったり、とてもこられそうになくなったら、一言ご連絡下さい。キャンセル料もペナルティもいただいておりません。

予約ページに時間が書いてありますが、あくまで目安ですから
あまり神経質にならなくて大丈夫です。逆に、時間通りに来たんだから先に
入園させろ!ってのも、ごもっともですね。でもせっかくだからあんまり時間に追われないでお楽しみ下さい。
混雑がだいっ嫌いな方は、大丈夫、この時期はあちこちに観光園がありますから、空いていそうな園を見つけてもぐりこんじゃいましょう!

Q:人数が変わっちゃいましたけど?

A:多少の変更は来園時におっしゃっていただければ結構です。2人が40人に増えたとかその逆の場合など極端な場合には前日までにお知らせいただけるとありがたいです。電話でもメールでも構いません。

Q:キャンセルするのはどうする?

A:電話でもメールでも構いませんからいつでもご連絡下さい。個人のお客様からキャンセル料は基本的にいただいておりません。バス等団体のお客様はキャンセルの場合なるべく1週間前にお知らせ下さい。前日以降のキャンセルの場合には入園料の半額相当を請求させていただきます。

 

Q:どんな品種が食べられますか?

A:当園では時期によって入園していただく園を替えております。

5月21日からの週 早く実った園から入園 豊錦

高砂

5月中 青空園、雨天時は直売所前の第1観光園 高砂

佐藤錦

まさみ(黒系)

6月上旬 第1観光園 高砂

佐藤錦

香夏錦

まさみ(黒系)

第2観光園 高砂

佐藤錦

香夏錦

フランスワン(黒系)

6月中旬 第2観光園 高砂

佐藤錦

ナポレオン

Q:有機栽培じゃないんですか?

A:当園は有機栽培ではありません。

有機栽培とは3年以上無農薬無化学肥料を実践していて
なおかつ、それを第3者によって確認(認証)を受けたことが確かなことが確認されている栽培方法です。もっと厳密な定義は農水省のこっちで確認してね
有機農産物ガイドライン

今の私の能力ではそのレベルは達成できません。

無化学肥料は可能ですが、桜桃は結実が不安定なので、どうしても開花期や肥大期の栄養補給に化学肥料を頼る場合があります。

ただし、化成肥料による肥料管理はおこなわず、

有機質堆肥と・ぼかし・米ぬかそれに草生栽培による地力の維持に努めています。

有機質堆肥を使っていれば有機栽培というわけじゃないのでおまちがえなく

あと、化成肥料が入っていても、有機質混ぜてあれば有機堆肥だって売ってますが

これもちょっと苦しいと思う。まあ化学肥料が全部悪いわけじゃないので

そこで攻撃しても意味は無いけどね。

農薬については下をみてね。ただの減農薬とは違います。

Q:農薬が心配なんですけど?

A:当園は無農薬栽培ではありません。

残念ながら農薬を使用しています。しかしながら、お客様に直接口に入れる果物ですから、以下のように努力しております。

除草剤は使用しない

発ガン性の恐れのある農薬や環境ホルモン様の農薬は使用しない

(大地を守る会の使用基準に従う)

直接口にする実にはできる限り農薬を散布しない

果実には、灰星病や黒星病が発生します。

この病気は収穫してから何日もおくと発生してきます。

また、熟してくると発生します。つまり、菌が付いて、繁殖するには実が弱ってくることが必要です

 

おいおい

 

さくらんぼ狩りってなってる実をそのまま食べるんだろ

出荷するわけじゃないジャン。何で日持ち考えるんだよ?そういえば

うちは農協出荷してないのに何を無駄なことしてたんでしょ。やめます

発送用の園のものには殺菌剤は散布しますよ。届いたらカビだらけじゃ困りますからね

 

殺虫剤に関しては、熟してくるとミバエや、葉っぱを食害する虫、ハダニなどが発生します。

この対策としては、4月下旬に殺虫剤を散布し、食害幼虫を減らした上で、定期的にニームオイルを散布することで対応していきます。ニームオイルはインドセンダンともよばれ、海外の有機栽培でも認められている数少ない防虫効果を持つ薬草です。このニームの成分のアザトラクチンは吸口昆虫や、葉を食害する昆虫に対しては、脱皮阻害効果と忌避効果が高いです。

ただし殺虫効果はありません。

平成14年は、我慢しましたが、おかげで、ミバエの発生が起こり、後半にはかなりの果実を廃棄しました。

15年は、防虫ネットを使いましたが、園内で発生するものには効果がありません
後半は殺虫剤を1回散布しています。

6月に入ってから、園内に虫が見られた場合、このような理由ですので、ご了承ください。

本年度も引き続き、観光園内の果実には化学合成農薬がかからないような栽培を行う方針で参りますが、時機が遅くなると、ミバエの発生を防げません。

対策として、本年は

@園内の周りを防虫ネットで蔽う。
A食べていただいたさくらんぼの種を回収する。

ことを行いますが、最終週にはやはり虫が発生するのは避けられないでしょう。

安心な果物を口にするため、早い時期の来園にご協力下さい。

 

来年の樹勢維持のために、6月中旬の閉園後には、化学農薬を使用する予定でおります。

地方発送品やお土産用のさくらんぼは、普通栽培のさくらんぼを使用します。特に発送用のさくらんぼは、当園の基準による減農薬栽培さくらんぼを発送しますが

実に薬剤が散布してありますので洗ってからお食べください。

希望者にはもぎ取り園の栽培方法によるさくらんぼを発送しますが、品質保証はいたしません。ご了承ください。

お土産用のさくらんぼは、もぎ取り園のものを使用することがありますので、虫が発生するおそれもあります。

お買い求めの際にご確認の上ご了承下さい。

 

Q:どの樹が美味しい?

A:みんなおいしい、と言いたいところですが、実は樹によってそれぞれ味が違います。佐藤錦だから美味しいわけではありません。でも同じ樹なら、高い所の赤い実のほうが美味しいですね。粒も大き目の実が成っている樹が美味しいです。

Q:何時ごろいったらいいですか?

A:休日より平日のほうが、空いています。間違いなくゆっくり食べられるでしょう。

休日でも朝早くがお薦めです。一番混雑するのは10時から2時くらいです。

Q:どんな服装で行ったらいいの?

A:どんな服でも大丈夫。と言いたいところですが、やっぱり畑です。ハイヒールや下駄では躓いて転んでしまうかも

ミニスカートもいいけれど、高いところを狙って食べたいときには、周りの視線も気になります。

青空園は気持ちいけれど、やはり紫外線は気になりますよね。暑い日は、帽子や日よけ傘がほしいくらいです。

あともう一つ、当園では殺虫剤を期間中撒きません。

つまり、ブーンとあなたのお肌めがけ蚊が寄ってくるかも

虫除けスプレーや虫刺されの薬も忘れずにね。

Q:小さい子やお年よりでも食べられますか?

A:食べられるところをできるだけ案内するようにしています。また、混雑状況によって順次園を開放し、高いところしか食べられないところのないようにしています。

もっとも後半になれば、残り物ばかりになりますから、高い所を脚立を使って収穫していただくことになります。

Q:障害者対応はしてくれる?

A:園内は車椅子でも入れるようになっています。平地ですので、坂道を登る心配は要りません。ただしトイレは障害者対応になっていませんから、先に済ませておいてください。

Q:雨が降ったらどうするの?

A:青空園は雨よけ設備がありませんから、雨の日には入れません。その他の園は、雨よけハウスになっていますから、雨の日はビニールを降ろしてお楽しみいただけます。もっとも雨漏りはしますから気をつけてください。

Q:私たち電車やバスなんですが?

A:一番最寄の駅はJR塩崎駅になりますが、そこからの交通機関がありません。お越しの場合は、JR甲府駅前から西野経由行きバスにお乗り下さい。下車停留所は西野東バス停になります。(一つ手前が白根高校入り口)約20分ほどで着きます。バス乗車前に乗車時刻を言っていただけば、頃合を見てお迎えに上がります。

平成17年より、新宿から高速バスが開設されました。バス便の時刻表載せましたのでご参考になさって下さい

Q:ペットも連れて行きたいんですけど?

A:平日ならお客様も少ないので、ペットのお客様用に別の園に案内します。ペットも園内に連れてゆけますが、おしっこと糞の始末だけは責任もって処理してくださいね。

休日は混雑するので、ペットを怖がるお客様もおりますので、基本的には園内にはお連れできません。余裕があれば、別の園に案内出来ることもありますので、あらかじめご連絡ください。

 

そのほか何か質問がございましたらご予約の際にお寄せください

できるだけお答えいたします。